家ではお風呂によく入りますが、浴室も湯船も狭いのでリラックス効果は薄いような気がします。やはりたまには足を延ばしてのんびりしたい、ということで温泉に行くときはなるべく巨大な施設を選んで、さらにすいていそうな日時を選んで行くようにしています。
先週ネットで見つけて行ってきた湯治場「ほたる」。潰れたホテルを再生した施設というのにひかれました。むかしから旅館再生とかのドキュメンタリーとか結構好きなものでー。
行ってみると、外観は特に古さを感じないきれいな建物ですが、中に入ると確かに古い。ロビーなどは広くて天井も高くてガランとしている、昭和の大型旅館という感じがしました。
浴場に入ると、更衣室は壁と天井がコンクリートむき出し。おそらく壁を剥がしてコンクリートに白いペンキを塗ったのだと思います。しかしコンクリートの打ち込み方が、なんか昔の手抜き工事っぽい感じで時代を感じます。最近だとまず見ない、細かいスジがあるコンクリートの打ち方。
浴室に入るとだだっ広いカランと水風呂だけの部屋があって、ここは配管がむき出しでかなり安くあげているようです。本当に最低限の工事だけして開業したのでしょう。こういう旅館の再生のさせ方って、これからの時代、ありかもしれません。
浴槽はとにかく広い。仕切りで温度別に3区画に分けられていますが、泳げるくらい巨大なお風呂です。しかも源泉かけ流しなのが感動ものです。平日だったので空いているのがいいですね。
お風呂から上がったあとに休憩室に行きましたが、ここは雨漏りしまくっていました。ほんとに金かけてないなー。でも交通の便も悪いし、宿泊施設でもないので採算性を考えてこれくらいの安上がりな施設にしておくのも一つの策としてありなのかなと思います。
休憩室の窓から外をのぞいたらボロボロのプールの残骸を発見。タイルを貼っている屋外プールなんていまどきあまり見ないが。プールの脇にはコンクリートの土台のようなものがあったので、この上に客室のある建物が建っていたのかなあと思いました。
ここは元船原ホテルだったらしいのだが、よく調べてみるとそうとう長い間廃墟になっていた建物で(たぶん20年くらいかな)、廃墟マニアには大変有名な物件だったらしい…。
しかもあのホテルニュージャパン横井英樹カラミらしい(息子の経営だったとか)。しかもここでも火災が起きたのだという。ついでに色々と検索してみたら、苫小牧のホテルニュージャパンでも火災が起きているらしい(廃業後)。ほんとどうしょうもない話…。
池上にトーヨーボールがありますが、これも最近閉店して現在は廃墟。取り壊す様子も全くないという。見るからに手抜き工事っぽいビルで、前を歩くと何か上から落っこちてきそうで恐いです。ホントに日本中に廃墟を残しまくってますねー。
苫小牧のニュージャパンもたぶんまだ放置されているはず。ああいうのはホントどうするんでしょうね?
温泉巡り(旅館&日帰り)
↑ 比較すると面白いです。
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廃墟伝説
・湯治場ほたる 行き方
伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅から東海バス松崎行 20分くらい乗車
お狩場下車すぐ
時之栖「湯治場ほたる」のサイト
まあとにかく広くてお湯も良くておススメです!
廃墟時代の画像も見てから行くとより楽しめるかも。