十和田観光電鉄線お別れ乗車をした後は、川崎近海汽船シルバーフェリー「フェリーはちのへ」とのお別れ乗船。
青い森鉄道線→八戸線→八戸市営バスと乗り継いで八戸港へ。
フェリーターミナルに直接乗り入れる「シルバーフェリーシャトルバス」にはあえて乗らずに、数年前に本船に乗った時と同様、最寄りの上浜名谷地バス停から暗い夜道を歩いて向かいます。
途中で、津波被害で一時休店していたらしいローソンで買い物。前回もここに立ち寄っていたので休店したと聞いて気になっていたのですが、無事復旧していてなによりです。
バス停から1kmくらい歩いて、係留中の「フェリーはちのへ」が見えてきた。以前あった魚の加工工場のような建物の一部が無くなっていたので(津波の被害?)、その跡地を通って予想外に船に接近できました。
下から見上げると、あらためて小さいフェリーだということが分かります。本船はシルバーフェリーの他3船と比べても特に小さい船体なのです。
全長
フェリーはちのへ・・・・・・・・129m
べが・・・・・・・・・・・・・・・・・・135m
べにりあ・・・・・・・・・・・・・・・135m
シルバークィーン・・・・・・・・134m
シルバープリンセス・・・・・・150m
係留のためのロープがギシギシいっているので、波が荒れていそう。係留中の船のロープが切れて人にあたって大怪我することがある、という話を聞いたのを思い出して、急ぎ船から離れてフェリーターミナルの建物へと向かうことにしました。
乗船券を買うと、今日は波が荒いから徒歩客もバスに乗って車両ゲートからの乗船になるという。そういえば船も人道ゲートが架からない位置に係留されている。フェリーの車両甲板は今まで何度か見たことがありますが、今回バスは車両甲板内にある急なスロープまで登ってくれて、さすがにこれは初めての経験なので、ちょっと得した気分。
今回は2等船室を利用。カーペット敷きの大広間で、当然雑魚寝。比較的短い航路なので、毛布やマットレスなどは用意されておらず、区画もされていない。角型枕だけはいくつか用意されていて、これは早い者勝ちだ。
どうぞ自由に寝てくださいっていう感じだから、以前までは個々に横になる方向や、足向きがバラバラで着席効率がかなり悪かったのだが、今回久々に見たら床に二本の白線が引かれて通路が確保されていた。この二本の線があるだけで、みんなきれいにならんで横になるもんなんですね。ちょっとした工夫でここまで変わるとは。
有人レストランのあるフェリーがまたひとつ消えるということで、まったく腹が減っていなかったけれど、レストランへでカレーを食す。
で、戻ってきたら私がいた船室がいつのまにか満員になっていて、私の荷物のすぐ横が家族連れに占拠されていた。平日なのになんでこんなに混むの?まさかみんなフェリーマニアなのか?と思ったが、まあ当然そんな訳は無く・・・。
八戸発の夜行便はダイヤ上本船しかないので、いつも混むみたいですね。
苫小牧発の夜行便は、時間差で2船あるので分散するようですが。
本船の代替となる新船「シルバープリンセス」はオートレストラン(要は冷凍食品の自販機)となるので、本船が引退してしまった今現在は、「べが」にシルバーフェリー唯一の有人レストランが残るのみとなってしまいました。