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2013年1月26日土曜日

ノスタルジック航路

青森県大間と北海道函館とを結ぶ津軽海峡フェリー「ばあゆ」。老朽化のため今年中の引退がすでに決まっていますが、このたび後継船の就航日が4月18日(木)と正式に発表されました。

この航路は、津軽海峡をもっとも短距離で連絡する航路ではありますが、青森側の港が人口の少ない下北半島の先端部で、さらに交通の便もあまりよくないため乗客の減少が続いていました。ながらく航路廃止が検討されていて、新造船の就航など想像すらできないほどでしたが、地元の熱心な存続運動の効果もあって無事新船が建造されたのは、まったくのよそ者としても大変うれしいかぎりです。

やはり当事者(利用者)が声をあげることは、こと公共交通の維持においては大切なことだなと思います。このケースでも、地元の人々が早々にあきらめて誰も声を上げていなかったなら、おそらく「ばあゆ」の老朽化という事情も手伝って、あっさりと航路廃止が決まっていたでしょう。地元が声を上げたからこそ、フェリー会社や議会もその声を無視することができなくなったのです。

新造船の名称は「大函丸(だいかんまる)」で、18ノット出るようです。「ばあゆ」は16.25ノットですから、すこしスピードアップですね。所要時間も10分短縮になります。「ドッグルーム」もあるので、長い時間目を離せない落ち着きのないワンちゃんでも安心ですね。所要時間わずか90分ですから、ペット連れには人気がでるかもしれません。

津軽海峡フェリーのプレスリリースはこちら(※PDF)↓
http://www.tsugarukaikyo.co.jp/topics_important/page/?id=1358416318FRcMP