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2019年12月10日火曜日

尾瀬夜行23:55に乗る その1

【平成28年(2016)8月27日投稿記事の再掲】

以前からOB一部の間で、いつかは乗ってみたいと話が出ていた東武鉄道の尾瀬夜行。
平成28年8月12日、ついに関東支部から3名が乗車会に決起しました。



この列車はいわゆる団体臨時列車なので、駅窓口では切符を買うことができません。なので今回は私が東武グループの旅行会社「東武トップツアーズ」で3名分の申し込みをしました。

「尾瀬」というくらいだから、この列車は登山をする人向けの列車ということになります。登山をすることが前提なので、申し込みの時に入下山日と登山口の記入を求められます。

こっちは列車に乗りたいだけで登山する気のないただの鉄道マニアなので、デタラメに記入しちゃおうかなとも思いましたが、万が一行方不明者扱いされても困ると思い、「登山しないんですけどー」と恐るおそる申し出てすべて空欄で提出しておきました。なんだか妙に気恥ずかしかったですよ(笑)



尾瀬夜行乗車に先立ち、人形町の居酒屋で関東支部の飲み会を4名で開催。
適度に酔っぱらったあとは、尾瀬夜行乗車組の3名で浅草駅までやってきました。

念願かなってついに乗ることができる私鉄唯一の夜行列車。
行先表示の「尾瀬夜行23:55」の文字を見て、すこし興奮気味。

尾瀬夜行に限らず、深夜のスカスカな案内表示板に夜行列車だけがポツンと表示されているのを見るとワクワクしますね。



当然ながら車内販売などはないので、浅草駅最寄りのデイリーヤマザキで買い物をしてから改札へ。

改札時間は23時30分からで、ちょうどよい時間に到着したためすぐに有人改札を通ります。



尾瀬夜行に充当されるのは300系電車6両編成。

特急「しもつけ」などに使われる4両編成の350系電車が使われると思っていたので意外。6両編成だとさすがに満席になることもなさそうで、ありがたいですね。



文字だけのヘッドマーク。
だいぶ使い古した感じになってます。
この列車もだいぶ古いですからね。



行先方向幕はこんな感じ。



東武浅草名物の足元注意ホーム。
このように渡り板が設置されるのは有名ですね。



夏の繁忙期真っ只中ですが、意外にも空席がかなりあります。
ゆったりしていてとてもいい雰囲気。

登山客向けの夜行列車といえばJRの快速「ムーンライト信州81号」がありますが、あちらは満席ギチギチで運転されることが多いので乗るとかなり疲れます。



座席にはひざ掛けとスリッパが設置されています。ひざ掛けは持ち帰ることができませんが、スリッパは持ち帰りが可能です。

100均でよく見かけるようなスリッパですが、あるとないとでは大違いで快適に過ごすことができます。



平成4年改造ですかー



エアコンの吹き出し口はこんな感じになっています。

見た目はとてもレトロで味わい深いですが、たまに冷気が直撃してきてけっこうきついときがあります。



デッキとの仕切り扉は手動です。

こんな感じの色付きガラス、昔の200系新幹線とかにもあったかな?



北千住と春日部のほかに、普段は特急が停まらない新越谷にも停車して乗客が徐々に増えてきました。

でも結局は満席にはならず、ゆったりした雰囲気の車内です。



春日部を発車して車掌の巡回が終わると、ほどなく深夜灯へと切り替わります。

これより先は終着まで停車駅がないので、私たち3人もそれぞれの席で就寝することにします。



こういう常夜灯の薄暗い明かりにつつまれた夜汽車旅は、いまはなき快速「ミッドナイト」に乗って以来だな。夜景がよく見えるのでとてもありがたいですね。

といいつつこの日は酔っぱらっていたので、何にも考えないですぐに寝てしまいました。
今考えるとなんとももったいない・・・



その2につづきます。