仙台港に寄港停泊中の「いしかり」。
昨年乗船した「きそ」と比べるとサビが目立つ外見だ。
前日泊まった仙台駅前のドーミーインで朝食バイキングを食いだめしてから、仙台港フェリーターミナルまで路線バスでやってきた。フェリーターミナルというとたいていアクセス交通が貧弱なところが多いが、仙台港の場合は1時間に1本ほどあるので便利である。
ターミナルでは乗船手続きを行う必要がある。今回はネットで予約済み。以前はネット予約の場合、記載事項が自動で記入された乗船名簿をプリントアウトして提出したのだが、最近システムが新しくなったようでサイト上で名簿登録が出来るようになったようだ。私も今回名簿登録済みだから乗船名簿を提出する必要はないはずなのだが、現場に特に案内もないので一応乗船名簿の紙に記入して窓口に持って行った。
太平洋フェリーはこの業界では珍しく、窓口にはいつも若い女性がいることが多い。乗船名簿を差し出すと、支払いに使ったカードかコンビニ及び銀行の領収証の提示が求められる。
私は今回、最初A寝台で予約した後に1等洋室に変更したので、A寝台分の料金しか振り込んでいない。差額は窓口で払ってくれという案内だったのだが、窓口のおねーちゃんは銀行の領収書を見せるまでは差額のことにはまったく気付かない様子で、等級変更していることなど把握していないようだった。どうやらこの手の情報は予約センターで一元管理しているようで、窓口の端末には一切表示されないらしい。新システムの割にはなんだか随分不親切のような気がする。
長い通路を通って乗船すると、階段を上がってエントランスとなる。入口で案内所のおねーちゃんに搭乗券をもぎってもらい、カウンターでカギを受け取る。今回予約した1等洋室は船首に位置する部屋なので、夜間はカーテンを開けなように注意を受ける。夜間前方に光が漏れると、操舵室からの見通しが悪くなるようだ。